「さすがに近くまで来てみるとでかいな。」





私たち5人は紫色の空の下そびえたつ塔を見上げた。



「ここが一番ゴールにたどり着ける近道なんだよね。」



カコが確かめるように言った。


そうだよ・・・



っていうことは、ここの塔の中で最高で5人の死者が出るっていうこと。


でも、それで勾玉が集まれば現実の世界に帰れるらしい。



「「やらなくちゃ。」」


私たちはその塔の入り口ともいわれる門をギイッと開けた。



重い音がしてその先に続く暗い廊下が目の前に広がった。





・・・待っててね、現実の世界に戻れるようにするから。