同じ緑色とはいえ勇美野君のは鮮やかな黄緑色のポロシャツにそれよりも深いくらいの緑色のズボン。茶色い木の靴に小さな緑色の帽子。
・・・ピーターパン。
そしてベルトに派遣のさやが刺さっていた。
「お前もお前だな、勇美野。」
本当、グリーンコンビ。
「他の奴らには会わなかったのか?」
「ああ、俺ら二人でここまで歩いてきたんだ。」
それを勇美野君が言うとおっさんはあっと声を上げた。
「若森さんなら見た気がする。」
「えっ、トナを!?どこで?」
私はあわてて突っ込んでしまった。
だって、トナってこっちに来る前からちょっと謎だったし。