そして、私の頭の中にある子の言葉がよみがえる。
茉綾ちゃんが言っていた「ひ」って「火」のことかな。
「きっと、茉綾ちゃんが有海ちゃんに言われて小屋に火をつけたんだよ。二人とももういないけど魔力だけは残ってるんだ。」
「・・・行くか。真田の宝箱ちゃんと持ってろよ。」
「・・・うん。」
私は真田君が消えると同時に現れた宝箱を胸の前で握りしめた。
私に真田君の力があるのかはわからないけど。
スウッと息を吸い込んで胸にあてた宝箱をギュッと押し付けるようにしていく。
そして、どんどん私の一部となっていく宝箱。
「・・・できた。」
そして、吸い込まれるように私の中に入っていった。
「じゃあ、行くぞ。」
真田君の力が手助けをしてくれたのかもしれない。
でもとりあえずこれで宝箱を守ることができる。



