「あっ、傷が。」 運のいいことにさっき裂かれた方の傷も癒えてきた。 「よかったな。さ、急ごう。」 「うん。」 ようやく立てて三守君の後をかけていく。 早く、勾玉を集めよう。 人が人る死ぬたびにそう思う。 ・・・みんな向こうの世界ではどうか目を覚ましていますように。