「・・・ほら、邪魔なことを・・・そうか、じゃあその

『尊敬』部分を壊そう。

オレがどういう人間かわかったら、すぐに壊れるから。

・・・壊れすぎて嫌われるかも知れないけど」

「そんなことはない」

「じゃあ、とりあえず、ライブ終わったら、一緒にどこか行こう」

「どこかって」

「高校生な感じで、お散歩でも」

「お散歩・・・ご老人ですか」

「行かない?」

「行く!!」

悟は笑う。

「じゃあ、待っててもらえる?まだちょっとやることあるから。

他のライブ終わるころには、帰れると思うから」

「うん」

「・・・そうだ。絶対待ってないといけないように、コレ、持ってて」

と、悟は自分の首に指を這わせた。

細くて綺麗な指先で、