それから、他愛のないはなしが続いた。

「そういえば、いつからサッカーやってるの?」

「最近」

へぇ、まだ始めたばかりだからベンチかな。
てか斗真がサッカーやってるなんて見た目から想像できない。

「そろそろ、始まるから行くぞ。」

「はーい。」

輝喜君のプレーとっても楽しみ、やっぱりうまいだろうな
だって、サッカー部のエースだからな、斗真なんか
こてんっぱだね。

斗真も学校では、素性かくして過ごしてるのかな?

おっ、サッカーコートが見えてきた。
たくさんの人が居る・・・・。

やっぱり、輝喜君を見に来る客が多いいよね・・・。


「人がたくさんいるな。」

「うん、輝喜君を見に来た人がたくさん。」

この人たちは、輝喜君だけを見に来たのかと思ったけど・・・・・

「「「キャー」」」

女子の甘い声が響いた。

「斗真様だわ、いつみても凛々しいわ。」

はぁ、斗真の事言ってんの・・・・。
ありえない。

「輝喜を見に来た人以外もいるな。」

にやり

斗真は、口角を上げた

その笑みは、まるで俺を見に来たやつもいる
と言わんばかりだった。