悲しんではいません・・・・・


悲しんでは・・・・←実は涙目&悲しんでる。


「で、まず斗真呼んでくれる?」


立ち直り、斗真を呼んできてくれるように頼む。


「はい。花音さん。」


皆相変わらず元気そう、そういえばなんでみんな今日気合入ってるのかな?
下っ端さんが斗真を呼んできてくれた。


「用って何・・・?」


ここに居るだけで、少し不安。輝喜に会うかもしれないから・・・。
だから、要件があるなら早くしてほしい。


「今日大きな集まりがある、その時輝喜の彼女のふりをしてくれ。」


「無理。」


もちろん、即答。仮にも大蛇の総長の彼女ですよ!?
おまけに、ここに居るだけで立場的にダメなのに。


輝喜の彼女なんて、ふりだけど・・・いやだ。


「怖いんだろ?周りが・・・。」


「怖くない!おまけに、なんで怖いの!?」


意味が分からない、斗真の奴ふざけてる・・・・。


「だって、立場的に輝喜の彼女のなんておかしいからな?大蛇の総長の彼女なのに・・・・それを知ってるやつらから何か言われるのが。」


ぴっき
ぴっき
ぴっき


私の中で何かが壊れる音がした。
なにが・・・怖いよ・・・・・。


周りなんか、怖くないに決まってる。そこまで怖いなら・・・




「出てやるわよ!輝喜の彼女のふりしてやるよ!」



とっさに、自分の口を閉じる。
私ありえない失態をしてしまった。


つい・・・・いちゃった。