「レヴ、きっとあれだぜ!
あんな所に、脇道があったんだな。」
私達は、喫茶店の主人に教えられた自称・魔法使いの老婆の家を目指し、町の入口付近に引き返した。
そこには、言われた通り、細い脇道が存在した。
「とにかく、ここをまっすぐ行けば良いんだな?」
「そうらしいな。」
「…なぁ、レヴ…ルシアは婆さんの所にいると思うか?」
「それはわからない。
しかし、そこへ行った可能性は高いような気がする。
なにか手掛かりでもみつかれば良いのだが…」
脇道は山へと続いており、周りの風景はどんどんと山深くなって行く。
「だいぶ、暗くなって来たな。
ランプに火を入れるか?」
「セルジュ…あそこに灯かりのようなものが見えないか?」
「本当だ!きっとあそこが魔法使いの家だな!」
私達はすでに老婆の家の近くまで来ていたようだ。
灯かりが見えたことで、俄然、元気の出た私達は足早にそちらへ向かった。
そこは、人が住んでいるとは信じられないようなあばら屋だった。
なにやら、薬草のような香のような妙な香りが漂っている。
「婆さん、いるか?」
セルジュが扉を開けると、その香りはさらにきつく感じられた。
「だれだい、全く騒々しいね。」
しゃがれた声と共に中から現れたのは、足首まである真っ黒なローブをまとった老婆だった。
これで、三角の帽子でもかぶっていれば、まさに童話に出て来る悪い魔法使いそのものだ。
「俺達は、レヴとセルジュってもんだ。
ちょっと婆さんに聞きたいことがあってな。」
老婆は私達のことをじろじろと眺め透かす。
「そんな所にいたんじゃ、話も出来ないだろう。
さ、中へおはいリ。」
老婆に促され、私達は小部屋へ通された。
「婆さん、これは何のにおいなんだ?
ひどいにおいだな。」
「魔法の薬を作っとるんじゃよ。
おまえさん方も、薬をもらいに来たのかい?
それとも魔法がお望みか?」
「そのことなんだけどな…
実は俺達、人を探してるんだ。
探してるのは…」
セルジュは、ルシアの特徴について老婆に詳しく説明を始めた。
あんな所に、脇道があったんだな。」
私達は、喫茶店の主人に教えられた自称・魔法使いの老婆の家を目指し、町の入口付近に引き返した。
そこには、言われた通り、細い脇道が存在した。
「とにかく、ここをまっすぐ行けば良いんだな?」
「そうらしいな。」
「…なぁ、レヴ…ルシアは婆さんの所にいると思うか?」
「それはわからない。
しかし、そこへ行った可能性は高いような気がする。
なにか手掛かりでもみつかれば良いのだが…」
脇道は山へと続いており、周りの風景はどんどんと山深くなって行く。
「だいぶ、暗くなって来たな。
ランプに火を入れるか?」
「セルジュ…あそこに灯かりのようなものが見えないか?」
「本当だ!きっとあそこが魔法使いの家だな!」
私達はすでに老婆の家の近くまで来ていたようだ。
灯かりが見えたことで、俄然、元気の出た私達は足早にそちらへ向かった。
そこは、人が住んでいるとは信じられないようなあばら屋だった。
なにやら、薬草のような香のような妙な香りが漂っている。
「婆さん、いるか?」
セルジュが扉を開けると、その香りはさらにきつく感じられた。
「だれだい、全く騒々しいね。」
しゃがれた声と共に中から現れたのは、足首まである真っ黒なローブをまとった老婆だった。
これで、三角の帽子でもかぶっていれば、まさに童話に出て来る悪い魔法使いそのものだ。
「俺達は、レヴとセルジュってもんだ。
ちょっと婆さんに聞きたいことがあってな。」
老婆は私達のことをじろじろと眺め透かす。
「そんな所にいたんじゃ、話も出来ないだろう。
さ、中へおはいリ。」
老婆に促され、私達は小部屋へ通された。
「婆さん、これは何のにおいなんだ?
ひどいにおいだな。」
「魔法の薬を作っとるんじゃよ。
おまえさん方も、薬をもらいに来たのかい?
それとも魔法がお望みか?」
「そのことなんだけどな…
実は俺達、人を探してるんだ。
探してるのは…」
セルジュは、ルシアの特徴について老婆に詳しく説明を始めた。