「へぇ〜?
君が、GOLD PRINCESSかぁ〜」
「⁉」
真後ろに男が立っていた
気配、全然感じなかった
「……」
「笹木、凛サン?」
「だれ」
暗いからよく見えないけど、電灯の光で髪の色が少し見えた
黒髪に、パープルのメッシュ
「俺のこと、知らない?」
「…は?」
知るわけない
「じゃあさ、黒龍は知ってる?」
「………あんたも、こいつ等の仲間か」
視線だけ、さっきあたしが倒した奴らにおくる
「なかまぁ?
そんな弱っちー奴ら仲間とも呼べねぇ〜」
「………っ…龍崎、さん……」
気がついたのか、倒れてた1人が喋った
「あぁ?うるせぇよ
こんな女1人倒せねぇ奴に用はないんだけど」
ドカッ!!!!
「グハッ!!!!」
龍崎、とかいう奴が喋った男の腹を蹴った
仲間、じゃないの
グィッ
「オイオイ、何すんだ?」
「……」
龍崎の腕を掴んでひねった
「なんだお前?
襲おうとした奴らかばうのか?」
ケラケラと笑ってる
「……べつに
ただ、そいつ等よりアンタの方がムカつく」
仲間裏切ってんじゃねぇよ
「へーぇ?」
ジロジロとあたしの顔を見てきた
「なあ、凛だっけ?
黒龍の姫にならねぇかあ?」
「は?」
黒龍の姫になる?
「ハッ!だれが」
こんな最低な族に入るか
ビュッ
龍崎の顔を殴ろうと、した
けどーーー…
パシッ
「おーおぉ、危ねえなあ?」
「……っ」
簡単に止められた
「ま、今すぐにとは言わねぇから?
考えといてくれや」
グイッ
鼻が当たりそうなくらいまで、顔を近づけてーーーー………
「なあ?蝶華さんよ?」
「!!!」
「お?やっとマトモな反応。
…まーけど、話の続きは、また今度な」
フッと笑うと、そのまま龍崎は去って行った
