「輝…?」 抱きしめられた 「ごめん、俺カッコ悪い」 「なんで」 「嫉妬、してる」 「……ふぅん」 何に対してのか分からなかった …いい匂い…… 輝から、香りがした 香水、かな 落ち着く香り 「り、ん…」 ビクッ‼ 体がはねた 耳元で囁くのは、やめてほしい 「ちょ、ふざけないで」 胸を力強く押した すると輝は簡単に離れて 「ごめん」 少し笑いながら言った ……とてもとても、切なそうな目で 笑ってた なにが、そんなに悲しいんだろう あたしには全く分からなかった