「ねえ、キミ名前は〜?」


急に輝が朝華に話しかける


「…林田、朝華です」


「朝華ちゃんか!
凛とは、どれくらいの付き合いなの?」


「幼稚園…ぐらいです」


「あっ、敬語はいいよ!
じゃあ、凛って小さい頃どんなーー…」


「……凛ちゃん、悲しそうだよね
いつも……」


その空気に4人とも固まる


なんでわかったんだ、みたいな


「ああー、言いたいこと分かっちゃった?」


朝華は、コクッと頷いた


「俺さあ、あの凛の冷たい目が気になるんだよね…
前からあんな感じだったの?」


「……前は、明るくて元気な子だった、けど……あの日から……」


「あの日?」


今度は司が聞き返した


「……それは、凛ちゃんがあなた達に話すまで言えない
けど………」


朝華は一呼吸置いてから


「凛ちゃんを、助けてあげて」


と言った


「たすける……?
なにから?」


「凛ちゃんの、過去から…
沢山のものを背負いすぎてる……」


それを話す朝華の表情はとても悲しそうだった


「まあ、俺らのプリンセスだからなぁ?
助けねえ訳にはいかねえよな」


「そうだね」


「あのさ、朝華チャン?」


「えっ…?」


朝華は司に急に名前を呼ばれて驚いた


「あのさ、俺疑ってたわ
凛に付け入って、俺らと仲良くしてんじゃねえかなーって」


「……っ⁉」


「司⁉そんなこと思ってたの⁉」


「最低…」


輝と隼人が言った


「まあ、でも安心した
凛のこと頼むな」


「……当たり前、だけど…
凛ちゃんのこと傷つけたら許さないよ」


その時の朝華からは黒いオーラが出ていて4人とも固まっていた