「なに、あの女」 「盛重くんに馴れ馴れしい!」 うるさい あたしだってイヤだ 「うるせぇ…」 隼人がつぶやいた ……気は、合うのか 「…隼人、バイクは」 「…俺の家、学校から5分くらいだから乗らない」 乗らないの…か バイクは、好きだ 体いっぱいに風を受け止めて走るあの瞬間 そうこうしているうちに、学校につく すると隼人はそそくさと、あたしから離れていった