キモチの欠片


何気なく正面の遠藤さんを見る。

ブラウンの髪のツーブロックショートに整えられた眉、眼鏡の奥は優しそうな少し垂れ気味の目。
だけどたまに鋭い視線も向けてくる。



お姉様たちがイケメンを揃えたと言ってただけあって確かに……なんて思っていたらバチッと目が合うと遠藤さんは目を細める。



「やっぱり柚音ちゃんは可愛いね。俺、本気で口説いちゃおうかな」


爆弾発言を投下した。


はっ?今なんて……。
まじまじと遠藤さんを見る。


「じ、じょ、冗談ですよね?」


驚きすぎてどもってしまった。

見た目は真面目で優しそうだと思ってたけどさっきの遠藤さんの本心が分からない。
サラッと言った割に目が真剣でどう反応していいか困ってしまう。