キモチの欠片



戸惑う事ばかりしてくる葵にどう対応すればいいか分からない。


頭を下げられても今さら過去は変えられないし。
でも葵は悪かったと頭を下げている。

あたしは葵を許せるの?と自問自答を繰り返す。


「葵、顔を上げて……下さい」

このまま頭を下げさせておく訳にはいかないから。

葵はゆっくりと顔を上げ前髪をかきあげた。


「ゆず、許してくれるのか?」


真剣な眼差しであたしを見る。

それは……と言葉に詰まる。
だけど、ハッキリと自分の気持ちを言わなければいけない。


「あの時の傷付いた記憶は消えたりしない。今も思い出しただけで胸がズキズキ痛むんです。忘れようとしても忘れられなくて辛いんです」


こんなことになってしまった原因を追究するべく、葵にある事を聞いてみようと思った。