気が付けば上は全て脱がされていた。
再び唇を重ねると貪るように深く舌を絡めてきて、もうそれだけで頭の芯がぼぅっとしてくる。

その唇が離れると舌が首筋を這い、鎖骨から胸へと辿りつく。


「ココ、こんなにして俺のこと誘ってんの?」

そう言って先端を口に含み、その刺激に身体がビクリと跳ねる。


「やっ、誘ってなんか……」

フルフルと首を何度も横に振り、シーツをギュッと握る。

何てことを言うんだと思ってもあたしの口からは快感を伝える声しか出ず、目尻には自然と涙が浮かぶ。
恥ずかしいはずなのに、今のあたしはなにも考えられない。

「ゆず、いいか?」

朦朧とした意識の中、その言葉にコクリと頷くとあたしの腰をぐいと引き寄せた。
そして。


「ゆず、愛してる」


最上級の甘い言葉と共に葵とあたしは溶け合うようにひとつに繋がった。