キモチの欠片


ファミレスに遠藤さんを呼び出してもらった。
来るまでに三十分ぐらいかかると言われたけど、来てくれることになり取りあえずほっとした。

一番奥の席にヤスが座りあたしと葵は死角になっている場所で待機。

しばらくするとドアが開き、来客を知らせる音が鳴った。


「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」


その声に入り口に視線を向けると遠藤さんが立てっていた。
今にも飛び出して文句を言いたい気分だけどグッと我慢する。



「あ、コーヒー。おぅ、ヤス。なんだよ急に呼び出して。つうか、柚音ちゃんの件うまくやってんだろうな」

ヤスの座っているテーブルに座って足を組み、店員に注文した。
それより、来た早々に喋った内容にイライラが募る。


「そのことなんすけど……俺、もう止めてもいいっすか?」

「は?なに言ってんの。今さら止められても困るんだよ。つか、今度は文の内容を変えてみようと思ってんだ」


言いにくそうに話を切り出したヤスが遠藤さんの懲りない言葉にため息を吐いたあと、苦々しい顔をする。


「遠藤さん、柚音の性格知ってんすか?」

「どういう意味だ?」

怪訝そうな表情でヤスを見る。