「お前と遠藤さんはどういう関係なんだ」
あたしの代わりに葵が口を開いた。
やっぱり考えていることは同じなんだ。
「高校ん時の先輩なんだよ。この前、飲み会の席で一緒になったんだ。遠藤さんがパスケースを落としたのに気付き、俺がそれを拾って見たら柚音の写真が入ってて。なんで遠藤さんがそんなもん持ってるのか気になって『こいつ知ってます』って話しかけたんだ」
あたしの写真……?なにそれ。
身体に悪寒が走った。
「遠藤さんは、俺が柚音と知り合いだって聞いた途端、目の色を変えてきてさ。その写真も隠し撮りっぽくてヤバイかなと思ったんだよ。厄介なことになりそうだったから関わりたくなくて断ろうとしたけど、先輩後輩には口煩い人で断りきれなかった。酒も入ってたし、遠藤さんの目がマジだったので怖くて」
隠し撮りって……。
そんなことをする人だとは思わなかった。
でも、合コンの時に遠藤さんの視線が怖いなと思っていたんだ。
「五通ほどあの封筒を柚音んちの郵便受けに入れるだけでいいって言うから渋々、頷いたんだよ」
「チッ、遠藤のヤツ……」
葵が嫌悪感を隠すことなく呟いた。



