「ゆず、封筒を開けてみてもいいか?」
しばらく目を瞑り、なにかを考えるようにしていた葵が静かに口を開いた。
「えっ、でも……」
その言葉にギョッとした。
なにが入ってるのか分からなくて見るのが怖いから『うん』とは頷けない。
ドラマの見過ぎかもしれないけど、カミソリとか入ってたら危ないし。
封筒を開けた途端に血まみれって……考えただけで鳥肌がたつ。
「中身を確認しやきゃなにも始まらないだろ。これが単なるいたずらなのか、そうでないのか……。もし、いたずらですまされない場合は警察に届け出ないといけないし」
それは最もだけど、って言ってるそばからビリビリと封筒を破り中から一枚の便箋を取り出した。
「ちょ、ちょっと、」
焦るあたしをよそに、葵がゆっくりとそれを開くと絶句した。
「なんだ、これ……」



