「ううん、ごめんね。ボーッとしてただけ。」 そういって視線をずらす。 その先には私のお父さんの写真が立てられた仏壇。 「...お姉ちゃん。」 俯きながらそういう。 「今日は・・・お父さんが亡くなった日...だね。」 そう、あたしの誕生日 それはお父さんが亡くなった日でもあるんだ。 「...うん」 だから、嫌なんだ。 自分の誕生日が嫌なんだ。。