帰る気にもなれず、近くの公園のベンチに座ってただただぼーっとしていた。

ヴーヴー

電話だ。

相手はこの前番号を交換したばかりの・・・・先生だった。

ただならぬ、雰囲気を感じた。

「はい。」

「もしもし!?空兼ちゃんか!?お母さんの容態が急変した!!今どこにいる!?」

「町ヶ丘公園です!!今すぐ行きます!!」

「ダメだ!!もう外は暗い。何かあったらいけないから、今すぐ峻が迎えに行くから待ってろ!!」

「わ、分かりました!!」