体育館の前で手を振る彼に、あたしは駆け寄る。 「果歩。好きだ」 「あ、あっそ」 彼の甘い言葉に、あたしは惑わされません。 あたしはぷいっと後ろを向いた。 そして、そのまま笑った。 やっぱり嬉しい。 でも言いません。 「果歩可愛い」 「ばか!」 「はいはい。そんじゃお姫様、いきましょーか」 「----------うんっ」