チャイムが鳴り、挨拶を終えたあと、向井くんは無言であたしを廊下に連れ出した。 「なあ果歩、俺なんかした?」 あたしは、斜め下を向いて 「いや別に…」 と言った。 ら、向井くんはあたしの顔を挟んで自分の方に向けた。 「じゃあこっちみてよ」