今でも城田君の気持ちが本気・・・・



なんて事実があるなんて知ってしまったら私の気持ちは狂ってしまう




昔と今の境目が・・・私を襲う



もうあの頃の私ではないという事



でも・・・気持ちだけが戻ってきて




隆史への気持ちがどんどん薄れていくのが自分で分かった



全部・・・城田君へといく



あの忘れられない恋の続きをしたい



そんな事を思ってしまった私はバカだ



私・・・あんまり隆の事好きじゃなかったんだと



今・・・分かった気がした



こんなにドキドキしなかった



目が合っただけで息が苦しくなる事なんてなかった



「ずっと気になってた、遊びなのかな・・・」



「違っ」



城田君は私の言葉を遮って否定した



それが嬉しくて



好きだって言われてるみたい



すごく胸が熱くなる



「うん、本当の事が知れて嬉しい」



「やっぱり彼氏いるのか」



「え?」



「もっと早く気付けば良かった、もっと早く」



「私も好き」



「白木・・・」



「ずっと好きだった、ずっと」



「俺も・・・・」



城田君は私を抱き寄せそう囁いた



会場の中なのに・・・皆見てるかもしれないのに



この手を引き離せない・・・離れられない



城田君から離れたくない・・・




ずっと夢見てた



城田君と付き合う事を・・・



今なら叶えられる



今なら・・・・・



「城田君は彼女いないの?」




「いる訳ない、少しは信用しろって」