まだ肌寒い日が続く、

厚い雲が空を覆う、ある雨の日。

あたし、秋川空は、近所の中学校に入学した。



小学校から一緒の友達は、

たくさんいるけれど、大半は違う学校だった人達。

新しい学校、教室、教科書、クラスメイト...

新しいものを見て、びくびく怯えながらも、

目を輝かせながら入学したのを覚えてる。



クラス編成は、小学校時代仲の良かった

亜紀と一緒で一安心。



その日は、ただただ驚いて周りを

見わたすだけで終わった。



でも、他の学校だった女の子とも話せた。



新しい日々が始まった。