「理由聞いたんだけど、答えてくんなくてさー。 美桜ちゃん、どうしてか分かる?」 私は首を傾げる。 色々思い出してみたけれど、特に思い当たることはなかった。 「そっかぁ… 美桜ちゃんも分かんないかぁ…。 ……って、もうごちそうさま?」 「ごめんなさい… 食欲…、なくて……。」 素直にそう言った。 「いいよ、無理に食べなくて。」 勇一さんは優しくそう言ってくれた。