鍵を新聞受けに入れて、私はこの家を後にする。 そして、夜道を歩きだした。 いろんな、辛いことを思い出す前に、私はこれからどうしようか考えた。 お金もなく、家もなく… 泊めてくれる友人もおらず… 分かっていたとはいえ、途方に暮れた。 不安ばかりが湧きでてくる。 だけど… どうにかなるような気がした。