毎月、翔佑さんは多めに生活費をくれた。 それもあるけど…… なんだか、使ったら悪い気がする… 特に「使っていい」とも言われてないから…。 「真面目だね。」 中学生くらいの時、そう言われた。 だって友達にお金を借りたら、10円でも1円でも、ちゃんと返してたから。 『これ…翔佑さんのお金…だもんね…。 …出て行って……また来て、お金を返す…なんて… できれば、したくない…』 「はぁ……」 ため息をついて、ソファーに座る。 …そういえば…