痛いかもしれない…


泣いてしまうかもしれない…



………怖いよ…。



私はぎゅっとシーツを握る。


色々、思うことがあった。


泣いたらいけない

とか、

大きい声を出しちゃいけない

とか。



でも、怯える私を、翔佑さんは優しく抱いた。



……痛くない…?


本当に大切なものを扱うかのように、優しく、優しく…


翔佑さんは私を抱いてくれた。