翔佑さんは飲むのをやめて、私の方を見る。 私はびくっとする。 …一瞬、睨まれたような気がした。 けど、実際は睨まれてなんていなくて、安堵する。 翔佑さんは立ちあがって、私の方に向かって歩いてきた。 …そして、私の腕を掴む。 「あ、あの…片づけ…」 散らかったテーブルを見て、私はそう言った。 「いい。」 無愛想に返事をすると、翔佑さんは私の腕を引っ張って寝室まで連れて行った。