「翔佑さん……飲み過ぎ…です…。」 仁実さんの存在を知る前まで、翔佑さんに敬語を使ったことはない。 "翔佑さん"とすら、呼んでいなかった。 …だけど、仁実さんの存在を知って…… 翔佑さんが遠くへ行ってしまったような気がして……… 大きな隔たりができてしまったような感じがして、気軽に話すなんてできなくなった。