「……ごめんなさい。」


「…そんなに不安になんなくて大丈夫だよ。」



そう言って、勇一さんは私の腕を離した。


私は車から降りる。


「じゃ、がんばって。

…実家に帰るようだったら電話してね。

駅までだけど、送るから。」


「はい…。」



ばいばい、と言って、勇一さんは行ってしまった。



私は俯きながら、トボトボと翔佑さんの家に向かった。