「あいつ… …美桜さ…… 出ていく前、すごい具合悪そうでさ…。 …今、どうしてるんだろう…って。 大丈夫かな…。 金も… 持ってないかもしれない…。」 「…なんで分かんの?」 美桜ちゃんが金を持っているか持っていないかなんて、さすがに俺も分からなかった。 翔佑は無言で立ち上がると、ラックのとこに置いてある紙と封筒を持ってきた。