練習が終わると今日も来ていたのか、と近藤が笑って近付いてきた。
昨日の恭一の様子を咎めるでもなく、普段通りに。
――いい奴だよな。近藤って……。ちゃんと謝らないと。
思ってはいるのに胸を渦巻くモヤモヤが邪魔をする。
「秋野?どうした?一緒に帰るだろ?」
「あ、うん………」
促され、近藤と共に体育館を出た。
しばらくの沈黙。
先に口を開いたのは恭一だった。
「……昨日は、ごめん。」
「気にするなよ。別に怒ってない。」
ポンと頭を撫でられ、胸のモヤモヤが消えた。
「でもまさか、あれで怒るとは思わなかったな。」
笑われて、恭一は顔を赤くした。
「俺も…よく分かんないんだ。何であんなに怒ってたのか。でもなんか胸がモヤモヤしてて………」
恭一が言うと近藤はそういう事かと一人で納得したように笑った。
「何だよ?」
自分のことだというのに理解できない恭一は首を傾げた。


