はぁはぁはぁ...。



久しぶりに走って疲れた。



てかここどこだよ。



俺はいつの間にかさっきとは違う校舎来てしまっていた。



「あの...。」



後ろから息も切らしてない女の声がした。



そういや...。



「ありがとうございました!!」



女は頭を下げてきた。



「あの...な、名前教えください...!!」



『ーー.........潤稲今宵〈うるいねこよい〉...。』



「私は麻峰琴葉〈あさみねことは〉です。潤稲くん本当にありがとうございました!!もう授業始まるのでじゃあまた...」



琴葉はもう一度頭を下げて恥ずかしそうに走って教室に行ってしまった。



てかなんで俺は名乗ってんだよ...。



俺はその場で壁に寄りかかる様に、しゃがみこんだ。



廊下はとても静かだった。




ーーキーンコーンカーンコーン



遠くの方でチャイムが鳴る。



もう授業始まったか。