真っ白な明日




嬉しそうに微笑んでいた美景は「ニッ」と笑い




「こいつに決ーまり。」




と声を発した途端また、ゴキッと音がする。




当然今度蹴られた男も倒れピクリとも動かない。




「次は...。」





『もういいだろやめろ美景。』




「えー。まぁこよくんがそう言うなら、帰ろっか。」




『あぁ。』




残りの男達はホットしたのか青ざめていた顔が少しはましになっていた。




俺達はカバンを拾いあげその場から立ち去った。



男達は俺達が見えなくなるまで俺達のことをさっきみたいな化け物でも見るような視線で見ていた。




まぁ正確に言うと美景をだけど。