そんなことを思っていたら男は美景に殴りかかっていた。 ーーゴキッ......。 この世ではあり得ないなんとも言えない音がした。 その途端男が倒れる。 その男はピクリともしない。 「あっごめん。手加減しわすれたー。」 美景は男の頭に蹴りを入れていた。 残りの男たちは美景に化け物でも見るような視線を送っていた。 「次はどいつにしよっかなー??」 美景は楽しそうに商品を見定めるかのように男達を見ている。 こいつは昔と何一つ変わっていない。 人を蹴ることを楽しんでいる。