『「......。』」



俺はもう何も言えなかった。



しばらく俺達に沈黙が続いた。



美景はそれを断ち切り「いこっ」と笑顔で一言言い、俺の手を引っ張り教室まで戻る。



そこでも俺達は何も言葉を発しなかった。



教室に着くと美景は手をはなして一人で入っていった。



俺もそれに続く。



「お前らもう再開の挨拶は終わったかー?いきなり飛び出して行くなんて先生には何を考えているかわからんよ。」


担任は呆れていた。



「すみませーん。」



美景は今までの話しがなかったかのように元気な声で謝った。


俺はもちろん無言。



「もういいから席につけ。」



「はーい。」



俺と美景は席につく。