午前の授業は全部がオリエンテーションみたいなもんだった。
なんで毎時間自己紹介しないけないんだよ。
はぁー。
無性につかれた。
腹減ってないけど購買でなんか買って食うか。
俺は席を立ち上がり反対の校舎にある購買まで向かう。
「潤稲今宵!!」
校舎と校舎の間にある廊下を歩いていると、後ろから誰かに呼ばれ振りかえる。
そこには見知らぬ数人の男がいた。
「お前昨日のこと忘れてないだろうな。ちょっと来い!!」
数人の男の真ん中にいた一人が口を開いた。
誰こいつら。
「おい聞いてんのか!?怖くて口もひらかねぇーのか!?」
男たちはゲラゲラと笑い近寄ってくる。
「行くぞ。」
俺はこれから起こることがなんとなくわかっていたが、黙ったまま着いて行った。