4月6日零帝《れいてい》高校入学式



視線があちこちから俺にささる。



こっちを見て頬を赤らめてコソコソ話している。



うざい.....。



そんなことを思いながら俺のクラスである1-Aに足を進め、席に座る。



「ねぇー君どこの中学だったー!?名前は??」



化粧が濃い女がぞろぞろと俺の回りにやって来た。



はぁーうるさ。



静にできないのかよ。



近寄ってくんな。



俺は女が嫌い。



女っていうか人が嫌い。



「ねぇー君聞いてるー!?」



はぁー入学早々めんどい。



俺は女たちを無視して席を立ち上がり教室を出た。



まだ当たり前のことで道も知らず、適当に歩く。



そこでも俺への視線は凄かった。




俺はそのまま足を進めて行き、知らない場所についた。



なんだここ...。キレイ...。



青い空の下にでかい桜の木。桜が舞っていてその間からさす太陽の木漏れ日がとてもきれいだった。



こんなにキレイなものを見たのはいつぶりだろう。



暫く俺は見とれていた。



そして俺は無意識に桜の木の下まで足を進めていた。



あいつ桜好きだったな...。



そんなことを思いつつ、桜を見上げていた。



そのまま何分かたったとき校舎の方から声が聞こえた。