あの頃のように

「彼女さんへのプレゼントでも探してたんですか?」


人の秘密を握ったかのようにいたずらっぽく笑うユカに、俺はあわてて手の平を振る。


「違う、違う。

もうすぐ母さんの誕生日だからさ、何かいいモノないかなって」

「えぇ? お母さんに?

……すごい。すてき」


予想外の答えだったのか。

ユカの大きな目が丸く開いた。


「いやいや、ほんと、気持ちだけのちょっとしたモノだけどね」

「ううん、そういうのが大事なんだと思うよ」


懸命にうなずいて。


「こうやって、お母さんのプレゼントを探しにお店に来る時間を取ってるわけだし。

何を喜ぶかな、なんて考えながら選んでたわけでしょ?

そういうの、いいなぁ」