「じゃ!私友達待たせてるから!」
「うん、じゃあまた夕飯に」
「またね麻紗ちゃん」
にっこりと笑う守彦さん。
…かっこいい…。
「はい、…また」
なんか照れてしまって髪の毛を弄りながら部屋を出る。
ドアを閉めるその瞬間…
「友達ってなんだよ」
…は?
パタン、と無機質な音を立ててドアが閉まる。もう一度ドアを開けようという気にはなれなかった。
(嘘だろ…いやいやいや嘘だろ!!そんな急展開誰も求めてないって!)
ポンプ。私は今ポンプのように心臓が動いている。そう、まるでこれは滝壺に巻き込まれてしまったかのような…そんな幻想まで生み出してしま、
「まっつんー?」
「……さなえ…」
「なにその生まれたての小鹿を口で表現したかのような声は」
「早苗、私、ポンプで死にそう…」
「ちょっとよくわからないからとりあえず部屋来てよ」
「うん…」
手招きする早苗に近付いて部屋に入る。
…あ、涼しい。
「どうしたの。一仕事終えた?」
「さっき言ってた兄ちゃんの話なんだけど…」
「!! うん!なに!?」
「兄ちゃんさ、ホモかもしれないんだ…」
「…うん?もう一回言って」
「兄ちゃんが」
「お兄さんが」
「ホモ」
「ホモ。…え!?」
「話すと長くなるけどいい…?」
「いい!いいよ!」
首がもげるのではないか、というくらい早苗は頷いた。
┌(┌ ^o^)┐{トゥービーコンティニュー...
