いい加減な性格の人だってことはちゃんと分かっていたはずなのに そんな社長に振り回された自分に腹が立つ 私は後ろから近付いてくる足音に気づくことなく、廊下を歩いていた 急に背後から腕を引っ張られた 相手の顔を見る間もなく、その人の腕の中にすっぽり収められた 「何で泣いてんだよ…」 顔を見なくても分かる、この声は… 「社長…」