社長なら女性だって選び放題だろうし、わざわざこんな庶民を選ぶはずがない 私も私だ… もう社長のことなんか忘れてしまえばいいのに 気にしなければいいのに すれ違う度、顔を見る度、声を聞く度、胸が締め付けられるように痛い あの柔らかな唇が、吸い込まれそうに真っ直ぐな瞳が どうしても頭から離れない