秘書の仕事にも慣れたある日、社長に呼び出された 「ご用でしょうか、社長」 「あぁ、急な話なんだけどね、社長の席を息子に譲ろうかと思っているんだ」 「息子さんにですか?」 「私ももう歳だからね。これからは若い世代が頑張った方がいいと思ってね」 確かに、社長の顔を見てみると、出会った頃より数本しわが増えているし、白髪も多くなったように思う 「社長が決められたことなら私は従うのみです」