「いいえ。戻る気はまったくありません。 水瀬の事ですが、もう少し彼女のこと信頼してあげてくれませんか? まだ秘書歴は浅いですが、与えられた仕事はきちんとこなします。 彼女が今まで積み上げてきた自信を、崩さないで頂けませんか」 私も社長の目を真っ直ぐ見て話す 「君はそんなに俺が嫌いか?」 「嫌いではありませんよ、社長。ただ、あなたは社長、私は秘書、私達にはそれ以上何もありません」 社長がフッと鼻で笑った