社長×秘書



「お邪魔します」


明日から自分の家になるというのに、やっぱり他人行儀になってしまう


ソファに腰かけようとリビングを進んでいくと、いつの間に後ろにいたのか後ろから社長に抱きしめられた


「社長・・・?」


「良かった。戻って来てくれて」


「心配かけてごめんなさい」


絞り出すような声に、本当に私のことを心配してくれていたのだと、申し訳なさでいっぱいになる


「俺にはお前しかいない。それだけは忘れるな」


「私にも社長しかいませんよ」