「会社に戻るつもりはないの。美和子さん、出来ればこれからもここで働きたいと思っています。まだ雇ってくださいますか?」
「なーに言ってるのよ!私としては、辞められた方が困るわ」
その瞬間京ちゃんの顔がパッと輝く
「良かったーー。咲さんいなくなっちゃうのかと思いましたよ」
「あら、京ちゃん。私だけじゃご不満?」
美和子さんが少し拗ねたように言う
「そんな訳ないじゃないっすか!でも、咲さんともせっかく仲良くなったし・・・」
「ありがとね、京ちゃん。美和子さんもありがとうございます。明日からまたよろしくお願いします」
美和子さんも、京ちゃんも私たちの車が見えなくなるまで笑顔で手を振ってくれた

