家に帰り、早速ぱらぱらとめくってみる 高校を卒業してすぐ秘書という職に就いた私は、他の職業のことをほとんど知らなかった その中でも目に飛び込んできたのが、花屋 小さい頃から花屋になるのが夢だった 母は花が大好きで、いつも外に咲いている花を取って来ては、玄関に飾っていた 毎日玄関を通るたびに香る甘い香り こんな美しいものに囲まれて仕事がしたいと思っていた