まだこの会社で会長に逆らえる者はいない この縁談を成立させるためと言えば、許されるに決まっている 「近いうちに必ず行うのよ」 「はい」 社長の秘書として仕事をしていると、余計なことは何も考えなくて済む これが、社長を好きになった相馬咲という一人の女になった瞬間、一気に悲しさが胸を襲う