MUSIC LIFE



ヒロト「そうだけど、何かまずいの?」



春「私はロックが嫌いなの」



ヒロト「へぇー、何でか聞いてもイイかな。」



流石にヒロトはロックを好きになって貰いたい。



春「私のお父さんって、昔やってたんだ。ロックバンドを。でも、売れたのは一曲だけ。それだけで終わった。でも、お父さんは辞めようとはしなかった。それで、だんだんお金が底に尽きるってくらいまで酷かった時もあった。でも、お母さんが、パートを始めてマシになった。でも、やっぱり、お母さんが、かわいそうで…」



春は、泣き出した。



ヒロト「そうなんだ。でも、本当は山崎さんは、気づいていているんでしょ。」